2018年11月17日 05:20 - 05:50

日本のチカラ

画像だけでダイジェスト

人気の温泉地、湯布院。ここに躍動感あふれる和太鼓団体が…。メンバー全員、本業の仕事と両立しながらの活動。何度も存続の危機に直面しながら40年続いてきた理由とは? 大分県由布市湯布院町。ここに創設40年の和太鼓団体があります。それが「豊の国ゆふいん源流太鼓」。1979年、代表の男性が湯布院の自然を音にして全国へ発信しようと立ち上げました。武道の動きを取り入れた力強く躍動感あふれる演奏が反響を呼び「ゆふいん源流太鼓」は創作和太鼓の先駆けとして全国から出演依頼が相次ぐように。何度も存続の危機に直面しながら40年続いてきた理由はただひとつ「太鼓への愛」でした。 現在は国内外で年間100回近い公演を行っています。メンバーは創設当初から皆それぞれ本業の仕事と両立しながらの活動。また「ゆふいん源流太鼓」は地元の子どもたちに太鼓の指導を行っています。「太鼓を通して人生のいかなる舞台でも自分自身を発揮できるようになってほしい」と代表は言います。40年たった今、代表の心に灯る、ふるさとへの思いとは…。 全国各地の「魅力あふれる産業」を通して、地域の歴史や文化・人々の英知や営みを学び、日本の技術力・地方創生への道・温かいコミュニティー、生きるヒントを描き出す、教育ドキュメンタリー番組。 原 きよ(朗読家/元大分放送アナウンサー) マシュー・ロー「まだ見ぬ人へ」 企画:民間放送教育協会  制作著作:大分放送  協力:文部科学省/総務省/中小企業基盤整備機構 ☆番組HP   http://www.minkyo.or.jp/    この番組は、テレビ朝日が選んだ『青少年に見てもらいたい番組』です。

♪~
ソイヤ!
♪~(ゆふいん源流太鼓)
2018年10月。
大分県で開催された国民文化祭のオープニングステージ。
♪~(ゆふいん源流太鼓)
地元を代表する伝統芸能集団
日本のチカラ
♪~(ゆふいん源流太鼓)
激しく躍動感あふれる演奏は観客の心をわしづかみに。
国内外で年間100回近い公演を行っています。
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もう鳥肌もんです。
気持ちが伝わってくるっていうかなんか涙が出そう。
頑張ってください!源流さん!
大好きです!
数ある和太鼓集団の中でなぜゆふいん源流太鼓は多くの人の心を揺さぶるのか。
世代や国を超えて人々をとりこにする和太鼓の魅力とは…。
日本のチカラ
『日本のチカラ』今週は和太鼓で魂の鼓動を打ち鳴らす男たちの物語です。
全国屈指の温泉観光地大分県湯布院。
日本のチカラ
日本の原風景が残るのどかな由布院温泉は全国あこがれ温泉地ランキング第1位にもなっており国内外から多くの観光客が訪れます。
♪~(ゆふいん源流太鼓)
この癒やしの里がゆふいん源流太鼓のふるさと。
♪~(ゆふいん源流太鼓)
大阪で飲料メーカーのトップセールスマンだった長谷川さんは24歳の時妻と共に湯布院に帰郷。
知人の勧めで製麺業を始めました。
その後ゆふいん源流太鼓を立ち上げたのです。
日本のチカラ
当時湯布院は1975年に起きた大分中部地震の風評被害に立ち向かうため新たな観光名物で町を元気にしようという機運が高まっていました。
由布山万歳!
僕はこの湯布院の自然の中四季の自然の中でその…いろんな形色とかはできるけど音というのは湯布院の音がないなと思ってね。
しようと思いましたね。
太鼓の打ち方も曲作りもすべて独学。
武道の動きを取り入れた力強い打ち方が反響を呼びゆふいん源流太鼓は創作和太鼓の先駆けとして全国に活動の場を広げていきました。
日本のチカラ
数ある和太鼓チームのうちプロとして活動する団体もある中ゆふいん源流太鼓はメンバー全員仕事や学業と両立しながらの活動。
交通費や太鼓の補修など運営にかかる費用は出演料でやりくりしています。
長谷川さんは湯布院の山あいで有機そばを栽培しています。
スタッフどのぐらいの広さがあるんですか?
長谷川さんえーっと今5万7000坪かね。
長谷川さんホントよう育ってるやろ。
おいしいそばができる。うん。
スタッフここで曲が浮かんでくるんですか?
日本のチカラ
そうそうそうそう。面白いやろ。
だってこんな所でやっぱり鳥の音とかねえ自然の音で曲ができるから…。
時に雄々しく時に優しく響くゆふいん源流太鼓の演奏は長谷川さんが自然の中から紡ぎ出したふるさとの旋律なのです。
夜。人里離れた山奥に太鼓を載せたトラックがやって来ました。
回します。
出します。
出します。
ゆふいん源流太鼓のメンバーは仕事を終えると毎晩この山奥に集まり太鼓の練習をしています。
日本のチカラ
照明は車のヘッドライト。
長谷川さんの声最初はねやっぱりねもう迷惑。だってうるさいもん毎日。
もうクレームばっかり。近所の人が怒るし。
もう静かな湯布院の町でドンドンね。
地元の人の迷惑にならず練習に打ち込める場所を求めてたどり着いたのがこの山の中でした。
♪~(ゆふいん源流太鼓)
湯布院の観光宣伝隊として全国を飛び回り出演依頼が相次ぐようになったゆふいん源流太鼓。
日本の伝統芸能を世界へ伝えるため海外公演も。
日本のチカラ
しかし道のりは決して平たんではありませんでした。
スタッフ一番少ない時は何人だったんですか?
スタッフ3人…。長谷川さんうん。
めちゃくちゃ嫌やったもん。
もうメンバー募ったら親から言われて辞めてくれとかな辞めさすとか…。
スタッフよう辞めんやったですね。
存続の危機を乗り越えながら全国で演奏を続けてきたゆふいん源流太鼓。
年間を通して週末のほとんどは公演先へ出向きます。
♪~(和太鼓)
日本のチカラ
この日の舞台は鹿児島県霧島市。
太鼓の準備も全て自分たちでやります。
♪~(ゆふいん源流太鼓)
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その頃ゆふいん源流太鼓のメンバーはすでに太鼓の積み込みが終わろうとしていました。
日本のチカラ
スタッフ早い。ビックリした。
撤収の早さは毎晩の練習で培ったもの。
「打ったらすぐ帰る」これも流儀の一つです。
♪~(ゆふいん源流太鼓)
ゆふいん源流太鼓は週に2回地元の子供たちに太鼓の指導を行っています。
タタンタタンタンタタタタタン。タタンタタン…。
手が外れるくらいやってみ。そうや。
ゆふいん源流太鼓に憧れて太鼓を始めた子供たち。
日本のチカラ
9人の選抜チーム三代目源流少年隊は2018年ジュニアの大会で日本一に輝きました。
子供同士で教え合う時も表情は真剣そのもの。
はい。
ゆふいん源流太鼓の冨永希一さんは初代源流少年隊のメンバーです。
日本のチカラ
後ろ1人じゃないですか。その並びにレオとこの子をもし出すんなら持ってきて…。
ああそうしようか。
かっこいいやろ?
もう大好きな…。
子供たちに太鼓を教える事は後継者の育成だけが目的ではありません。
右の音を出すには左の手を右を打つより3倍ぐらい早よ上げてみ。
太鼓を通して子供たちに生きる力を身につけてほしい。
日本のチカラ
一同ヤー!
その思いは湯布院から九州へと広がっていきました。
九州を中心に全国から和太鼓グループに所属する子供たちや若者が集まり太鼓の勉強をする夏合宿です。
日本のチカラ
指導にあたる講師陣は日本のトッププロ奏者。
笛の音
そうそうそうそうそうそう。
並んで横を通過して電車みたいに電車みたいに通過して。
ゆふいん源流太鼓も打ち方の流儀を伝授します。
さんハイ!
日本のチカラ
♪~(和太鼓)
長谷川さん何かを書き始めました。
スタッフ譜面?太鼓の譜面?
そうそうそう。準打って。
これは即興で書いた太鼓の譜面。
太鼓には音階がないので音符の玉の部分を省略して書いています。
1小節たたいてみると…。
♪~(和太鼓)
♪~(和太鼓)
長谷川さんは曲が思い浮かぶとそれを譜面にしていきます。
ゆふいん源流太鼓ではその譜面を見てメンバーがすぐに音にしていきます。
(長谷川さん)わかる?(参加者たち)はい。
日本のチカラ
しかもこの譜面奏者が体で覚えたらすぐに消します。
そのためゆふいん源流太鼓に楽譜は存在しないのです。
200人を超える参加者の中には台湾からやって来た団体も。
2007年から長谷川さんはボランティアで台湾の人たちに太鼓を教えています。
日本のチカラ
以来九州と台湾は太鼓を通じて交流が続いているのです。
中国語
台湾チームの通訳をしているのは呂學韋さん。
通称ガクさん。
台湾で見たゆふいん源流太鼓の演奏に心を打たれて2017年に湯布院へやって来ました。
(冨永さん)えっと今日は31名です。
日本のチカラ
これから鍋を準備して各テーブルにダシをはって…。
ガクさんは冨永さんが経営する温泉旅館で働きながらゆふいん源流太鼓の一員として活動しています。
17組31名。
31名。ここは2名。
じゃあガクちゃんここやって。俺向こうやるけん。
よろしくお願いします。お願いします。
よいしょ…。
スタッフガク君仕事をしている時はあまり太鼓の事は考えてないの?
日本のチカラ
まあ一応…時々リズムだけで考えています。
スタッフ頭の中で?ガクさんそうですね。
なんか人の事によってリズムがありますから。
自分のリズムではい。
で曲のリズム考えながらやります。
ちょっと雑巾取ってきますのですぐ戻ります。
太鼓を学びに来てるのはもちろんなんですが…。
全国各地の太鼓団体が集い演奏を披露する太鼓の祭典。
日本のチカラ
2018年は大分県が会場のため開催が間近に迫ると夜の練習にも一層熱が入ります。
長谷川さんがむしゃら。わかる?意味が。がむしゃら。
もうマックスってわかるな。(ガクさん)はい。
もう全力投球や。
もう無我夢中に打ち込む。はい。
誰が見ていようと見ていまいともうバンと!
太鼓の祭典でトリを務める豊の国ゆふいん源流太鼓。
日本のチカラ
湯布院で生まれ湯布院の自然を音にしてきた40年をふるさと大分で伝えます。
係員開場になります。
先頭の方からごゆっくりとお進みください。
パンフレットをお受け取りください。
文化の祭典国民文化祭おおいた2018太鼓の祭典。
全国各地の太鼓団体が一堂に会し歴史と地域文化に育まれてきた演奏を披露します。
♪~(和太鼓)
(拍手)
日本のチカラ
台湾の太鼓チームもこの日のために来日。
♪~(和太鼓)
演奏曲『フォルモサ台湾』は長谷川さんが和太鼓を学びたいという台湾の人たちのために作った曲です。
♪~(和太鼓)
一同ソーレ!
一同ヤー!
拍手
ありがとうございます。
いよいよ豊の国ゆふいん源流太鼓の出番です。
日本のチカラ
♪~(ゆふいん源流太鼓)
♪~(ゆふいん源流太鼓)
♪~(ゆふいん源流太鼓)
湯布院の自然を鼓動にして全国へ発信し続けてきた豊の国ゆふいん源流太鼓。
40年経った今長谷川さんの心にともる思いとは…。
(長谷川さんの声)でもよくよく考えるとやっぱり…。
日本のチカラ
それはもうホントに心からそう思う。
♪~(ゆふいん源流太鼓)
拍手
翌日畑には長谷川さんの姿が…。
未来を見据えた静かな思いがありました。
(スタッフ)大変ですね長谷川さん。(長谷川さん)大変。
日本のチカラ
スタッフ昨日まで太鼓を打ってた人には見えないんですけど。
やろ?太鼓どころかホントに。
こうやって話してるどころやねえんでホントは。
まだ採らんならんのやけど…。(スタッフ)続きを…。
行っていい?すいません。
40年間太鼓と仕事に全力で打ち込んできた長谷川さん。
日本のチカラ
これからの人生は…。
とにかく一生懸命やるだけかな真面目に。
スタッフ長谷川さんはいつまで太鼓するんですか?
太鼓は…秘密。
スタッフそれはカメラの前で言わないんですね。
今宵も湯布院の山奥に和太鼓に魅せられた男たちが集まってきました。
ゆふいん源流太鼓はこれからもふるさとへの愛を太鼓にのせて魂の鼓動を打ち鳴らします。
『日本のチカラ』次回は長野県。
棚田の米を世界へ。
若者たちの挑戦です。
日本のチカラ