2018年11月03日 04:30 - 04:55

渡辺篤史の建もの探訪

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「100%電力自給 オフグリッドハウス」東京都町田市・岡野邸 送電網から離脱(オフグリッド)した家。太陽光ハイブリッドパネル、蓄電池、熱源利用空調機などエネルギーを効率良く利用。災害時には近隣住民のセーフティハウスにもなる 渡辺篤史 ☆番組HP   http://www.tv-asahi.co.jp/tatemono/ 渡辺篤史

渡辺)〈これは何やら…ハイテクな感じ〉
〈おはようございます渡辺篤史です〉
〈今日の『建もの探訪』は電力を100パーセント自給する未来を見据えた実験的住宅〉
〈ご家族はグラフィックデザイナーのご主人と建設会社の役員を務める奥さん〉
渡辺篤史の建もの探訪
〈さてどんな空間が待っているんでしょうか?〉
(チャイム)
渡辺篤史の建もの探訪
どうもおはようございます。どうもようこそ。岡野です。
よろしくお願いします。よろしくお願い致します。
お着物が素敵ですね。ありがとうございます。
すみませんありがとうございます。
岡野さんのお宅。(祐三さん)はい。
そして「まほろのオフグリッド&セーフティハウス」。
祐三さんはいそうなんです。
この建物の一番のテーマが電気を自分で使う分は自分で起こしてそれを使おうというのが一番のテーマ。
渡辺篤史の建もの探訪
そこがオフグリッドっていう意味ですね。
もしなんか大きな災害とかがあった時にこの建物としては生き残って。
電気はここで自分たちで起こす事ができますから近所の方とか割と近隣の方に使って頂けるようなそういうエネルギーを多少なりとも供給できたらいいなっていう。
〈オフグリッドとは電力会社などの送電網に繋がれていない状態を意味します〉
〈ソーラーパネルは発電と同時に温水も作れるハイブリッド型〉
〈上に見えるノズルは地下水を噴射してパネル表面を洗浄すると同時に温度を下げて発電効率を高めます〉
〈発電した電気は蓄電池へ〉
〈手作り感満載なのはこれがメーカーと一緒に開発中の試作機だからなんです〉
〈プロパンガス地域だった事もオフグリッドにはかえって好都合でした〉
渡辺篤史の建もの探訪
〈隣に母屋があるからこそ思い切ってできた実験的住宅です〉
印象的なのはこのね…鉄板ですよね?これね。
そうです。
この鉄板を支えるとなると結構しっかり建てないとっていう事ですよね。
祐三さんこれは外はこういう火山灰の壁になってますけど中は鉄筋コンクリートの造りなんです。
コンクリートなんですか?中は。
それがあるためにこの金属の鉄板のひさしが作れたという。
ですからそういうコンクリートの部分は中に見えるような形になって外はこういう塗り壁だったり。
外断熱ですか?はあ~なるほどね!
渡辺篤史の建もの探訪
雰囲気作ってますよね。
じゃあ失礼します。どうぞお入りください。
ああ…!
あっおお~。
へえ~。
そこまでは土間のような形でそのまま土足で入って…。
〈1階はタイル敷きの土間と小上がりの多目的室〉
〈広さおよそ10畳〉
〈主にご主人の仕事場として使用されています〉
あれですよね…コンクリートのね天井鏡面仕上げという感じもしますよね。
そしてこちら。
まああの…型枠を作る時の板ですよね?
渡辺篤史の建もの探訪
祐三さんそうですね。板目をそのまま出すような形で。
そのまま…。でいい模様になってますよね。
祐三さんですから内側はコンクリートの打ちっぱなしで板目をあしらってる形になってるんですが。
断熱はこの躯体の外でやってるんです。
外断熱ですか?(祐三さん)外断熱なんです。
建物自体が魔法瓶のような構造にして1年間を通じて温度変化がなるべくないようにして最低限の暖房と最低限の冷房とで熱の変化を抑えるっていう事のためにこの外断熱を使っているというような家ですね。
この家ではハードルとしては冬の寒さをどうしのぐのか。
それから梅雨時の長雨をどう過ごすのか。
それから夏の暑さをどう過ごすのか…。
夏の暑さだ。ああ…。
冬は…今ここにあるんですけどペレットストーブっていうのがありまして。
そこにありますペレットっていうもの…。
要するに木ですよね?(祐三さん)そうです。
木を固めてチップにしたもの。
そうですね1日この1袋ぐらいいきますかね。
渡辺篤史の建もの探訪
これコンクリートだから暖まったら冷めないっていう事なのかな。
ええ。蓄熱ですよね。
そのために内側にこれを打ちっぱなしにしている…。
そういう事…。(祐三さん)この熱源で全部2階までこの家全体を暖めてしまおうっていう…。
暖気床下に入れるんですね。送風してるんですか?はあ~。
祐三さんファンが回るのでこれはちょっと電気を使うんです。
暖まり方っていうか…これは奥さんに聞きましょうか。
温もりの方は?
ふわっという感じです。
でやはり…あちらが母屋ですけど母屋は木造なのでかなり寒暖差が激しいんですね冬場は。
でもここは暖めてしまうと本当に冬でもふわっと朝十何度ありますので何もつけてなくても…。優しく暖めてくれる。
祐三さんこの辺り関東では晴天率が非常に高いですから心配してたんですけれども冬場電気余ります。
渡辺篤史の建もの探訪
ああ…。余ったやつはどうするんですか?
余ったやつはどんどん使います。これにも使えるし。
そうするとこんな掃除機は…バッテリー式の掃除機だったりそういうものにためたりとか。それもまた面白いっていうか楽しいですよね。(祐三さん)冬場はそんな状態です。
そこがなんか気持ち良さそうよね。
これですか?ええ。
そこに腰かけると後ろから暖かいのが出てきて…。
祐三さんここは実は吸気口なんです。
どちらかというと冷房に使うものでして。
この部屋の空気を吸い込んで冷ましてから上から下りてくるという形で。
これもまたこの家全体を循環させて冷まそうという。
〈屋根で作った温水を使って冷暖房する熱源利用空調機〉
〈こちらも開発中の試作機です〉
そして小上がりになってますよね。
失礼します。(祐三さん)どうぞ。
渡辺篤史の建もの探訪
皆さんこちらでも座れるしこちらでも。
でちょっと疲れた人は横にもなれるというね。
いいですよ。
そしてここからこうして母屋を…。
ちょうど間合いがいいというかこの感覚ですからお互いになんかね見つめ合っても良しという感じ。
そして表との関係です。
しっかりしてますよね。
美紀子さんはい。トリプルガラスの…3枚の。
トリプル?(美紀子さん)本当に違いますね。
防音でしょ?そして断熱。(美紀子さん)はいそうです。
〈真南に向いた窓には日差しと近隣からの視線を調整するルーバー付きです〉
でこちらなんかありますね。これは?
祐三さんそこは床下に暖気を送ってますからそれがそこから出てくるような形に…。
もう暖かいんだろうねえ。
あっ上の方も格子というかね。
あれもすのこ状になってまして。ですからこの暖気があそこを通って上に上がっていくっていう形。
渡辺篤史の建もの探訪
とても機能的なんですよね。
そしてそこは?
これはちょっと間仕切りが必要な時は間仕切りもできるという。はいはいはい。
そしてここは…ご主人の?
祐三さん必要な時はここでも仕事ができるようにという事でパソコンが置いてあるんですね。
でこちらに色々計器といいますかね。(祐三さん)そうなんです。
電力を自給するっていう事を維持するために色々とモニターしなきゃいけない事がありましてそれをここで見ていくという形ですが。
例えば今ここで表示されてるのは太陽の熱エネルギーを蓄熱槽にためているんですがタンクの温度が今何度かっていう事をモニターしてます。
これが一番大事な事で。
蓄電池がありますがその蓄電池の状態が今どうなってるのかっていうのをモニターして。
一番私たちが注意して見てるのがこの値です。
渡辺篤史の建もの探訪
目安としてはここに書いてあるように48ボルトを切ったらちょっと節電モードにしなさいというその工夫の部分がこの生活の大事なところでしょうかね。
じゃあどうぞお上がりください。すいません。失礼します。
こちらちょっと狭いんですけど。
洗面と浴室というかシャワー室でしょうか…。
建物自体が小さいですから色々な意味でミニマムな設計にしてもらっています。
失礼します。あっいいじゃないですか。
少し深くなってんだ?いいですね。
祐三さん洗い場はないのでそこでやらなければいけない…。
お湯ももちろんためようと思えばためられるという。
でこちらお湯は?
祐三さん太陽光パネルが2重になってまして光で電気を起こす部分とその裏側で太陽の熱をお湯に変換して蓄熱するという機能が付いてるパネルを使っているのでそのお湯をここで供給してお湯を使うという。
渡辺篤史の建もの探訪
足りなければ給湯器…。なるほどね。
こちらに窓がありますよね。少し広めです。
祐三さんこれもトリプルガラスなんですよ。
あっちょっとひんやりいい風が入ってきます。
換気大事ですもんね。
〈このあとは落ち着いたティータイム〉
〈今日の『建もの探訪』は電力を100パーセント自給するオフグリッドハウス〉
渡辺篤史の建もの探訪
〈ご家族はグラフィックデザイナーのご主人と建設会社の役員を務める奥さん〉
次は?こちらで…。
2階の方へご案内します。失礼します。
うわあ…。
この壁のあの…いわゆる型枠なんですけどねとってもこう凹凸があるっていうか。
これはいくつか木をテストしてもらってその中から選んだんです。
これが一番味わいが出るというか。
いいですよね。雰囲気がすごく出るなあ。
あっ。ああ…。
失礼します。
あっなるほど。
うわあ…。
渡辺篤史の建もの探訪
おっ…はあ~。
すごく小さな家なもんですから2階のスペースがかなり限られてるっていうのは図面を見ていた時から多分狭くなっちゃうのかな?っていうふうに想像してたんですが実際にできてみるとちょうどいい心地良さっていうか。
狭くはないしかといって広すぎもしないというかちょうどいい居心地のいい空間になったなというふうに思ってます。
へえ~切り妻ですよね。そして分厚い壁ですよ。
トップライト。
で窓ありますから抜けますよね。(祐三さん)ええ。
気持ちいいでしょうねえ。
そしてこちらのテーブルね。
奥様ご主人と。いいですね。(祐三さん)これはあの…スケッチを描いて作って頂いたイスなんですけど収納も兼ねているんです。ああなるほどなるほど。
祐三さんお茶道具ばっかりが入ってます。
収納にできるという事ですよね。
渡辺篤史の建もの探訪
そしてこちらの窓。
祐三さんこれもやっぱりトリプルガラスの窓ではあるんですがこういう…全開するというのもできますしこの形で換気だけをする事も…。あ~!へえ~。
美紀子さんこれもトリプルでしたっけ?
祐三さんこの家でトリプルでないのはここだけなんです。ああなるほど。
祐三さんここだけこの規格に合うものがなかったという事で。
これは?
あっこれファンです。
冷気だとかを下に流して循環させるために。
さて障子ですよね。(美紀子さん)はい。
これも太鼓になってる。太鼓になってるんです。
奥もそうですよね。
美紀子さんはい。こちらも太鼓になっております。
なんか見た目もいいですよね。
額のところまで…障子でね。(美紀子さん)そうですね。
それがすごく素敵よね。
外の明かりがね和らぎますよね。
でこちらは…。
渡辺篤史の建もの探訪
祐三さんはい横ですね。板を横にしてね。
和室で特に茶室という事で落ち着きが出ますよね。
祐三さんコンクリートの打ちっぱなしが畳の部屋でどうなのかっていうふうに思ってましたけど板目にする事で非常にマッチしました。
相性合いますよね。
そして斜線規制という事での斜めね。
でもあえてこうしたこの形が実は茶室に合うんじゃないかみたいな事も言えますもんね。
で…僕はもう茶道は全然わかんなくて。
美紀子さんここはもう本当に気楽にお茶を楽しめるお部屋であればいいなという事で。
コンクリートなので本格的な和室っていうわけじゃないんですよね。
床も本当に簡略化したものです。
主人は足がひざがねあんまり…痛いので正座ができないからだからここでしたらそこのイスに座ってもらって私が楽しみでちょっとこうお茶をたてたらあそこで飲んで頂いて…。いいですね。
渡辺篤史の建もの探訪
美紀子さん正座がね今つらくなってきましたよね。
どうぞそちらで。はい。失礼します。
あっ!へえ~。
うわあ。
う~ん!
♪~
美紀子さんどうぞ。
いやあ…。
♪~
美紀子さんいかがでしょうか?大丈夫でしょうか?お煮えは。
さて…いいですねこれ。すっきりしてますね。
渡辺篤史の建もの探訪
もうコンパクトで。
あの…もう最低限のものがあるというものですね。
でも使いやすそうですよね。まあそうですね。
本当にこれだけのコンパクトですと本当老後の隠居小屋にはピッタリという感じですね。
光熱費必要ないですし。
それに小ささっていうのはなんかかえってもう物を制限してその中で暮らさないと暮らせませんから。
そういう意味ではまあ…それにチャレンジをしているんでしょうか。
物が多いですからどうしても。
冷蔵庫はその中に…。収納で。
ここにちょっと置いてあります。収納と兼ねて。
そして大開口はそこからやわらかい光が…。
美紀子さんここも窓も開きますので。
渡辺篤史の建もの探訪
これもトリプル…なんですね。全部窓はね。
祐三さん借景なんですよ。へえ~!
祐三さんお隣の庭をお借りして。いいですね~。
いいですね時代劇だこれ。(2人)ハハハハ…。
いやいやいやいや…。(美紀子さん)それあの…。
ここはオフグリッドハウスで本当に電気が夜なんかさみしくなった時はこのロウソクで。
でも機能的だし形がいいですよね。
安定してるしね。(美紀子さん)そうです。
〈1階はタイル敷きの土間と小上がり水回りを備えた多目的空間〉
〈2階は趣味を楽しんだり客間としても使える和の空間となっています〉
〈岡野邸のオフグリッド設備などを除いた建築費は…〉
岡野さんのお宅いかがでしたか?
渡辺篤史の建もの探訪
オフグリッドハウス。
できるだけ電力を自給するといいますかね。
省エネですよね。
まああの…母屋があってここは離れなんですが趣味のスペースでもあるんですね。奥さんは茶道です。
そしてご主人は色々…。
グラフィックデザイナーでありながら新しい世界に挑戦されて今米作りもやってらっしゃるんですね。
そういう多趣味の人がまあ晩節というか老後を楽しく過ごすための場であるんですね。
もう一つこのスペースは災害時に人を助けるスペースなんですね。
〈木真鍮石…素材への並々ならぬこだわり〉
渡辺篤史の建もの探訪
〈次回はそんな素材の感触を大切にした家〉
〈建主は夫婦そろってインテリアデザイナー〉
〈オシャレにならないわけがないや〉
渡辺篤史の建もの探訪

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